【実録】うつ病と診断されるまでの4年間~精神科に行っていいの?~

うつ病体験記

はじめに:やっと診断された日のこと

私が「うつ病」と診断されたのは、2018年6月。社会人6年目のことでした。
その日の日記にはこう書いてあります。

やっと診断してもらえた
やっと薬がもらえた
それだけで安心できた
絶対治るってわかったから

それくらい、私は「診断されるまで」の時間が長くてつらかった。
今振り返って思うのは、診断されたときよりも、その前の数年間のほうが苦しかったということです。


職場のパワハラと、壊れ始めた心と体

不調のきっかけは、2014年。
社会人2年目、上司からのパワハラ・セクハラがはじまりでした。

先輩が毎日「死にたい」と言って倒れていくなか、
私は「後輩の自分が倒れちゃだめだ」と思い、感情を押し殺して働き続けました。
体調はどんどんおかしくなっていきました。


「優しく見守ってくれ」? 相談しても救われなかった現実

パワハラを上司の上司に相談したところ、返ってきた言葉は、

「優しく見守ってくれ」

……意味がわからず、そのまま私は我慢を続けました。

セクハラのことは怖くて誰にも言えませんでした。
自分が悪いのかもしれない。気にしすぎなのかもしれない。
そうやって、自分を責める日々でした。


震え、幻覚、電車恐怖… それでも誰にも言えなかった

周囲がやっとパワハラに気づき、上司は懲罰人事になりました。
でも、安心した瞬間に、今度は私の体調が崩れていきました。

  • 手の震えが止まらない
  • 会議中に発作を起こす
  • 電車に乗れない
  • 幻覚(誰かがにおいを気にしている・見られている感覚)
  • 途中下車を繰り返し、通勤片道3時間以上
  • 毎週ホテル泊で出勤

今振り返ると、「もう限界」だったのだと思います。
でも私は、「こんなことで休めない」「みんなも頑張ってる」と思い込んでいました。


たどり着いた精神科までの長い道のり

職場のストレスチェックの時期、やっとメンタルヘルス相談窓口の存在を知りました。
でも相談しても「異常なし」と言われ、ますます「私が悪い」と思い込むように。

精神科にも何度か予約を入れては、「大したことない」と思い直してキャンセルしていました。
どんどん自分を追い込んで、ついに2018年5月、電車の中で倒れてしまいます。


精神科で「うつ病」と言われた瞬間の私

倒れた翌週、親の付き添いで無理やり精神科に行きました。
もう家からも出られず、呼吸も乱れ、YouTubeの「自律神経を整える音楽」を聴きながら病院に向かいました。

そして言われたのが、

「パニック障害と、うつ病の状態ですね」

即日休職。
意識は朦朧としていましたが、日記にはこうありました。

「これが甘えじゃなかったとわかって、安心した」


頑張りすぎて壊れた私へ、今なら伝えたいこと

振り返って思うのは、私は誰かに認められたくて、頑張ることだけを選び続けていたということです。

  • 頑張ってないと価値がない
  • 頑張ってるから大丈夫
  • みんな頑張ってるんだから、自分だけ弱音は吐けない

そんな思考が、私をどんどん追い込んでいきました。


今は、週3日パートをしながらゆっくり回復し、自分のペースで生きています。
ようやく「生きてるだけで頑張ってるんだよ」と、自分に言ってあげられるようになりました。


最後に

この記事を読んでいるあなたが、もし「ちょっとおかしいな」と思っているなら、
それはすでに十分、休んでいいサインです。

私もあのとき、誰かにそう言ってほしかった。
だから今は、私があなたに伝えたいです。

「あなたはもう、十分に頑張ってきたよ」


ブログでは、休職後の入院や治療、rTMS、障害年金の申請についても書いていく予定です。
あなたの回復のヒントになれたら嬉しいです。

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