第1章 発症のきっかけと背景

うつ病体験記

――「頑張る」以外の生き方を知らなかった

私はいつも「ちゃんとしなきゃ」と自分を追い詰めていました。

気づいたときには、心も体も限界を超えていたのです。

これは、そんな私が“初めて立ち止まった瞬間”の記録です。


2018年4月、わたしはある朝、電車の中で突然倒れました。

会社に向かう途中の出来事でした。

あまりにも急で、自分でも何が起きたのかわかりませんでした。

でも、今思えばそれは“限界のサイン”だったのだと思います。

それまでの私は、常に「迷惑をかけないように」「ちゃんとやらなきゃ」と自分にムチを打ち続けていました。

上司との関係や職場での人間関係に悩みながらも、「自分が我慢すればいい」と思って耐えてきました。

何度も相談しようと思ったけれど、「倒れたら負け」「ここで辞めたら価値がなくなる」と自分を追い詰めていました。

でも、もう体は限界でした。

出勤するだけで精一杯。

家に帰っても眠れず、休みの日は何もできず、ただ「いなくなりたい」と思い続ける毎日。

「私なんて、いなくなったほうがいいんじゃないか」

そう思うようになっていました。

5月、もう限界の身体を見て見ぬ振りして、元気が出ることをしようと必死でした。

週末は花火大会や旅行に出かけて、笑って過ごしているふりをしていました。

でも内側はボロボロで、会社に行くたびにどんどん心が削られていきました。

「ただ仕事に行く」

それすらも、私にとっては大きなハードルだったのです。

そして、6月のある日――

地元への異動の内示を受けた直後、職場で激しい発作が起き、倒れてしまいました。

この日をきっかけに、私は原因不明の発作と闘う日々が始まったのです。

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