うつ病で保険適用のrTMS治療を受けた私の体験談|効果・副作用・費用まで

rTMS治療体験

はじめに

こんにちは。
このブログでは、うつ病・パニック障害・複雑性PTSDの治療を続けながら、少しずつ回復してきた私が、自分の経験をもとに情報を発信しています。

今回は、私が実際に受けた**「rTMS治療(反復経頭蓋磁気刺激療法)」**について、できるだけリアルにお伝えしたいと思います。

rTMS(反復経頭蓋磁気刺激療法)とは、脳の特定部位に磁気刺激を与えることで、うつ症状の改善を図る新しい治療法です。
特に「薬が効きにくい」「副作用がつらい」と感じている方に対して、非薬物治療として注目されています。
現在では保険適用も始まり、受けられる医療機関も少しずつ増えています。

薬物療法やカウンセリングを続けていても、「死にたい」「消えたい」という感情がなかなか消えず、治療に行き詰まりを感じていたとき、主治医からrTMSを紹介されました。

rTMS治療はまだ新しい治療法で、体験談が少なく不安でした。
だからこそ、この記事がrTMS治療に興味がある方やそのご家族の参考になれば嬉しいです。


rTMS治療を受けるまでの経緯

通院していた病院と診断名

私は神奈川県内の病院に通院しており、診断名はうつ病とパニック障害です。
また、複雑性PTSDの症状もあり、長く一人で苦しんでいました。

薬物療法やカウンセリングが合わなかった理由

薬を飲んでも気分が安定せず、希死念慮が続く日々。
トラウマによる深い心の傷もあって、カウンセリングだけでは回復が難しいと感じていました。

rTMSに興味を持ったきっかけ

主治医の紹介で「保険適用で受けられるrTMS治療がある」と聞き、少しでも良くなる可能性があるならやってみようと決意しました。

保険適用の条件と治療先

rTMS治療を保険適用で受けるには、「中等度以上のうつ症状」が条件です。

主治医が診断書を書いてくれて申請してから、審査が通るまで半年近くかかりました。
私の地域では、神奈川県内に1院だけが保険対応で治療を行っていたため、そちらに入院して受けることになりました。


rTMS治療の流れと内容

治療の頻度と時間

私は入院プログラムで、平日週5日、1日40分の治療を受けました。
通院で実施する病院もあるようですが、私の場合は集中治療として入院を選びました。

実際の治療の様子

治療では、専用の機械で頭部に磁気刺激を与えます。
場所を調整して、毎回同じ位置に「トントン」と針で突かれるような刺激を与えられます。
我慢できる程度の痛みで、音楽を聴いて気をまぎらせていました。治療中は磁気刺激の影響でイヤホンを使うことができなかったため、スマホから音楽を流すという方法で気持ちを整えていました。
「好きな音楽をかけていいですよ」と言っていただけたことで、少しだけ安心感を持つことができました。私は事前に、Amazon Musicで好きなプレイリストを作っておいて、気分を落ち着かせていました。
痛みや不安がある中でも、「自分の好きな音が流れている」というだけで、孤独感が少し和らいだように思います。

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※実際に私が利用していたサービスです。

医師・スタッフの対応

毎回医師と看護師さんが付き添ってくれて、安心できる環境でした。
毎回副作用の確認があったり、「好きな音楽をかけていいですよ」と言ってもらい、やさしく見守ってもらえたのが嬉しかったです。

(毎日のプレイリストを考えるのが楽しかったり)

治療前後の変化

治療前は希死念慮が毎日あり、他人の足音も苦痛に感じるような状態でした。
それが後半にはデイケアに参加したり、フリースペースで他の患者さんと話せるまでに回復
折り紙をしたり、持っていったNintendo Switchでゲームをする余裕も少しずつ出てきました。

入院中に楽しんでいたものです。

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不眠やストレスがつらいとき、何も考えずに手を動かせる「大人の塗り絵」は、心を落ち着けてくれる癒しアイテムのひとつ。
私も入院中や寝る前のリラックスタイムに使っていました。
「ぐっすり眠れる不思議な塗り絵」は、名前のとおり、気持ちがふっと軽くなるような感覚に。
アロマや音楽と組み合わせて、ぜひリラックスのお供にどうぞ。
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rTMS治療の効果と副作用

効果を感じたタイミング

治療中は大きな変化を感じられませんでしたが、中間検査で「重度」から「中等度」まで改善。
退院時には不安がぶり返したものの、その後1年かけて希死念慮がほぼ消えていきました。

気持ちや行動の変化

毎日「消えたい」と思っていた頃から比べて、確実に気持ちがやわらいでいったのを実感しています。

副作用について

副作用は頭痛がありましたが、薬で抑えられる程度でした。
それ以外は特に問題なく、治療自体も安心して受けられました。

治療中の不安

治療中は、うまく言葉が出ず、看護師さんにノートで気持ちを伝えていました。
光や音にも過敏でしたが、すぐに対応してもらえた環境にとても救われました。

入院初期はとてもつらく、他の患者さんの足音やナースコールの音にも敏感に反応してしまい、部屋の中でも緊張しっぱなしでした。

そんなときにとても助けられたのが、SONYのノイズキャンセリングヘッドフォンです。
完全な無音にはならなくても、「周囲の刺激が和らぐ」だけで心の負担が少なくなりました。
夜間や休憩中もこれを使って、自分の空間を保っていたことを思い出します。

ノイズキャンセリングヘッドフォン
周囲の音を遮断して、自分だけの静かな時間をつくれるアイテム。
精神科入院中や通院の待ち時間、繊細な心を守るためにも大活躍しました。
音楽を聴くのが好きな方、感覚過敏に悩む方にもおすすめです。
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外出時や通院中の電車内でも使いやすいコンパクトタイプ。
音に敏感な方や、不安なときに安心できる音楽環境を整えたい方におすすめです。
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rTMSにかかった費用と保険のこと

治療費の目安と制度

私は保険適用+高額療養費制度を利用して、自己負担は月約10万円(入院費込み)、治療費は数万円以内でした。

※制度を使わないと高額になるため、限度額適用認定証の事前申請をおすすめします。

経済的なサポート

医療保険に加入していたため、入院給付金でカバーできました。
不安な方は、主治医や病院の相談窓口に問い合わせてみると良いと思います。

私はたまたま医療保険に加入していたことで、入院費用をある程度カバーすることができました。
ですが、精神疾患があると、加入できる保険が限られているのが現実です。

「再発に備えたい」「今のうちに自分に合った保険を知っておきたい」と感じている方には、
無料の資料請求で自分に合った選択肢を探すという方法もあります。

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rTMSを受けてよかったこと・注意点

よかったこと

  • 薬やカウンセリングで行き詰まっていた私にとって、唯一希望が持てた治療だった
  • 少しずつ気持ちが回復したことが、自分にとって大きな前進
  • 入院治療したことで気持ちが安定し、主治医からその後のアドアイスが受けられた

注意点・デメリット

  • 即効性はなく、効果が出るまでに時間がかかる
  • 刺激が痛く感じることもある
  • 効果には個人差がある(効く人・効かない人がいる)

ただし、治療中に効果を感じる方も実際にいます。
私のように時間がかかっても、確実に変化が出た人間もいます。
「絶対治る」ではなく、「選択肢のひとつ」として捉えることが大切だと思います。


おわりに

今では、週3日パート勤務ができるほどに回復しました。
あの頃のような強い希死念慮は、もうほとんど出てきません。

これからこのブログでは、以下のようなテーマも書いていく予定です:

  • 障害年金・手帳の申請体験
  • 入院生活の工夫や気づき
  • アロマやカウンセリングの話
  • 回復期の恋愛・婚活について

rTMS治療に興味を持っている方、または治療に迷っている方に、少しでも「自分だけじゃない」と感じてもらえたら嬉しいです。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました。

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